2025年5月5日、Microsoftは2003年のサービス開始以来22年間続いたチャット&ビデオ通話プラットフォーム「Skype」の主要機能を正式に終了します。この発表は2025年2月28日にマイクロソフト公式ブログで告知されており、同社はユーザーにMicrosoft Teamsへの移行を強く促しています。既存のチャット履歴や連絡先は自動的にTeamsに引き継がれるほか、ユーザーは2026年1月までにデータのダウンロードやバックアップを完了する必要があります。
終了される主な機能
- チャット(メッセージ)送受信
- 音声・ビデオ通話
- SMS送受信
- 通話転送(Call forwarding)
- Skype クレジットのギフト機能
- 発信者番号表示(Caller ID)設定
※これらの機能は5月5日以降、完全に停止します Microsoft サポート。
何が引き継がれるのか
- 連絡先とチャット履歴
Microsoft Teams に自動で移行されます。 - Microsoft アカウント情報
Skypeと同じアカウントでTeamsへログイン可能。
データの自動移行後も、必要に応じて2026年1月までに個別エクスポートが可能です
なぜ「Skype」は終わるのか
- Teamsへの機能集約
法人・教育市場向けに主力とするTeamsに、個人ユーザーも一本化。 - 利用者数の大幅減少
全盛期の3億ユーザー超から、2020年には約2,300万ユーザーへ減少。 - 技術基盤の老朽化
P2P設計が新時代の大規模会議や高画質・低遅延に対応しきれないため。
ユーザーが取るべき準備
- Teamsへの切り替え
- 既存の連絡先・履歴は自動移行。
- Teams Free(無料版)も用意。
- データのバックアップ
- 2026年1月までに必要なチャット履歴はエクスポート。
- 残クレジットの消化
- Skypeクレジットの返金は不可。早めに通話に利用を。
さようならSkype、こんにちはTeams
Skypeは「Sky peer‐to‐peer」のネーミング通り、世界中を結ぶ通信サービスの先駆けでした。しかし、時代は移り変わり、コミュニケーションの主戦場はより統合的で拡張性の高いプラットフォームへと進化しています。5月5日は、古き良き「Skype」の役割を終え、新たな「Teams」時代の幕開けを告げる記念すべき日となる──かもしれません。